「編集基本方針」の作成にあたって


 小中学生向けの教育図書教材を発行する出版社として、編集制作つまり、ものづくりをする編集部として、当社の「編集の基本方針」を作成しました。

 「編集の基本方針」とは教材企画の根底にある考えで、当社の教材内容に一貫性を持たせることに意義があります。つまり、教材にはポリシーが必要であり、この点に主眼をおいて作成したものです。したがって、あまりに緻密に技術的に方法論化しておく必要はないと考え、教材制作にあたっての基本方針を列挙するにとどめています。

 それぞれの年度に発刊する個々の教材については、「編集の基本方針」の主旨を踏まえ、教材内容を充実し、品質を維持向上させる詳細企画の上に作成することにしています。

 編集の基本方針の作成は、「経営理念」の実現のためにあります。私たちは経営理念に自信と誇りを持って日々の仕事に励み、「編集の基本方針」のもとに、具体的な教材の編集制作を実行していきたいと考えるからです。

 そのため作成にあたっては、編集部内でまとめることとし、あくまでも自主憲法としました。このことは、自らの行動は自らが決定する、強い気迫と気力できちんとしたものを作りたいという意図の表明です。

                              地域教材社 編集部

小中学生向け教材の「編集基本方針」

  1. 健全なる学力をつける。
  2. Ⅰ. 基礎・基本の充実と確実な定着を図る。
    • 前学年までの既習の基礎知識を確実に理解できる内容とする。
    • 教科書の基本事項を確認し、基本問題から始め、応用問題やレベルの高い発展問題へ無理なく進める工夫をする。
    Ⅱ. 予習や復習の意味を考えた教材づくりをする。
    • 授業の進度についていけないとき、授業内容が理解できないときに予習が大切である。
    • 教材制作に当たっては復習を重視する。復習は理解の根源である。
    • 確実な習得には反復練習が重要である。理解しただけでは忘れるものであり、学力向上には結びつかない。
    • 教材づくりには、繰り返して何度も何度も学習できる仕組みが必要である。
    Ⅲ. 語彙を豊かにし、表現力が身につく教材づくりをする。
  3. 学習指導要領・教科書に対する考え方。
    • 教科書にそった学習カリキュラムとし、教科書内容の確実な習得の上で、発展的内容を加味し、もっと深めたいという学習意欲につなげる工夫をする。
    • 編集に当たっては学力低下を招かないように適切な扱いを研究考案する。
    • 学習指導要領に準拠した内容とする場合でも、削減すべきでない内容の適切な扱いを考案する。
  4. 学ぶ意欲の根源はわかったときの感動である。
    • 感動は、わかったとき、できたときの喜びから生まれる。この感動を体験できるような教材を作成する。
    • 感動体験は生徒自ら感じとるものであり、より深めたいという学習意欲につながる。
  5. 良問題・良解説のデータベースの充実と蓄積による教材づくり
    • 単元の目標・評価基準・観点別評価等々を考慮した問題の分析の上に、良問を選択する。
    • わかりやすい解説のしかたを常に考え、検証し、進化させる。
  6. 見やすさ、使いやすさ、美しさを考えた教材づくり
    • 教材の活用場面を常に意識してデザインを考える。
    • 教材を使う人にとって、使いやすい教材づくりを工夫する。
    • 表紙、図版、イラスト等々の表現方法の考え方を説明できるようにする。